豊川市中央図書館では、心身の障害その他の事由により図書館資料の利用が困難な方や、高齢、日本語を母国語としない方々など活字の読書に支障のある方のために、点字図書・大活字本(※1)・LLブック(※2)・録音図書(カセットテープ、デジタル録音図書)・拡大読書器(※3)・対面朗読室(※4)・りんごの棚(※5)を用意しています。

 また、当館は「サピエ図書館(※6)」に加入していますので、ご希望の資料が当館にない場合でも、サピエ図書館に蔵書がございましたら提供いたします。

利用にあたって

 利用できる方は、視覚に障害がある方や、寝たきり・高齢などにより活字による読書が困難な方です。障害者手帳などをお持ちでない方も利用できますので、ご相談ください。

 初めて利用されるときは、利用登録を行い、利用カードをご用意ください。点字図書・大活字本(※1)・LLブック(※2)・録音図書(カセットテープ、デジタル録音図書)、視聴覚資料(音楽CD等)は10点以内、貸出期間は2週間です。

拡大読書器(※3)

 中央図書館1階、「そうだんデスク」の南側にあります。

リーディングトラッカー(※7)

 中央図書館1階、窓口にて館内貸出を行っています。

対面朗読室(※4)

 対面朗読室(※4)は、視覚障害による身体障害者手帳をお持ちの方や高齢の方などで、活字による読書が困難なため対面朗読を行う方などが利用できます。中央図書館、小坂井図書館に設置されています。

 対面朗読室(※4)の利用は原則として、開館日の午前10時から午後5時まで、1回当たりの利用時間は2時間以内とします。

 予約は、利用日のおよそ1週間前までに、日時・氏名・電話番号・希望資料名を、電話、ファックス、メールなどでタイトルを「対面朗読室の申し込み」としてお申し込みください。なお、送信後、電話にて送信した旨のご連絡をお願いします。

 なお中央図書館では、ご希望の図書・新聞、雑誌などの図書館資料のほか、録音図書(デイジー図書(※8)など)を聞くための利用もできます。「プレクストーク(※9)」や「よむべえスマイル(※10)」の利用体験も出来ますので、「そうだんデスク」でご相談ください。

郵送貸出

 豊川市在住で、視覚障害による身体障害者手帳3級以上の方などに、ご希望の点字図書や録音図書を郵送でお届けします。貸出点数は10点以内、貸出期間は30日以内です。

プレクストーク(※9)の貸し出し

 音声デイジー(※11)資料の再生機を貸出します。中央図書館1階にある「そうだんデスク」でお申し込みください。利用カード、申請書をご提出いただきます。お試し用ですので、お1人様1回限りで、貸出期間は2週間です。ご利用方法は、職員が説明いたします。

りんごの棚(※5)

 「りんごの棚」は中央図書館1階、児童コーナーにあります。資料の背表紙下に、「りんご」の赤色の文字シールが貼ってあります。

豊川市電子図書館

 豊川市電子図書館は、インターネットにつながるパソコンやスマートフォン、タブレットを使って、電子化された書籍を読むことができるインターネット上の図書館です。

 文字の大きさや色を変える、縦書き・横書きを選ぶ、自動でページをめくったり、読み上げ機能を使うことができます。

電子図書館の利用手続きについて

電子図書館のURL:https://web.d-library.jp/toyokawa/g0101/top/

レファレンスサービス

 必要な資料や情報などが見つからない場合や、調べ方が分からない時などは、中央図書館であれば「そうだんデスク」へ、音羽・御津・一宮・小坂井図書館であればカウンターへお気軽にお申し出ください。

用語解説

用 語内 容
大活字本(※1) 大活字本とは、通常の本が読みにくい方も読書を楽しんでいただけるよう、内容はそのままに、文字の大きさや行間を大きくし、フォント(文字の種類)を工夫して読みやすくなるように作り直した本です。
LLブック(※2) 「LL」とは、スウェーデン語の「LättLäst」(英語ではeasy to read)の略語で、「LLブック」とは、図や写真を多く使用するなど誰もが読書を楽しめるように工夫してつくられた、「やさしく読みやすい本」のことです。
拡大読書器(※3) 文字が見えづらい方を支援する機器です。カメラ等で対象物を映し、拡大してモニター画面に表示することで、本や書類などを自身で読むことが容易になります。
対面朗読室(※4) 活字で本を読むことが難しい方や、目の不自由な方、発達障害を持つ方が、音訳を受けるための読書室です。当館では音訳サービス等の本を代読するサービスは行っていません。
りんごの棚(※5) 「りんごの棚」は、スウェーデンでスタートした特別なニーズのある子どもを対象とした図書館サービスの一つです。国内でも広がりをみせており、さまざまな利用しやすい形式の資料(アクセシブルな資料)があります。例えば、点字のついたさわる絵本や、大きな文字で書かれた文庫、短い文章と写真や絵・ピクトグラムなどで構成されたLLブックなどがあります。
サピエ図書館(※6) サピエ図書館は、見えない・見えにくい方(視覚障害者等)、活字による読書が困難な人に点字図書や録音図書のデータを提供するネットワークシステムです。全国視覚障害者情報提供施設協会が運営しています。
リーディングトラッカー(※7) リーディングトラッカーとは、ディスレクシア(読み書きに非常な困難を伴う障がい)の方や、視覚障がい(視野狭窄や黄班変質など)の方の読書をサポートする道具です。
両隣の文字を隠して読めるように、定規のような透明なシートを読みたい行にあてるだけです。
デイジー図書(※8) デイジー(DAISY)とは、Digital Accessible Information Systemの略で、「アクセシブルな情報システム」と訳されるデジタル録音図書の国際標準規格です。 視覚障害等により、普通の印刷物を読むことが困難な方々のために、カセットテープに代わるものとして開発されました。1枚のCDにカセットテープ約50巻分の録音が可能です。
 音声のみの音声デイジー(※11)と、テキストのみのテキストデイジー(※12)、音声を聞きながらテキストや画像を同時に見ることができるマルチメディアデイジー(※13)があります。デイジーを聞くためには、専用の再生機(プレクストーク)または、専用の再生ソフトウェアをインストールしたWindowsパソコンが必要になります。
プレクストーク(専用再生機)(※9) プレクストーク(PLEXTALK)とは、シナノケンシ株式会社が、カセットテープに変わる視覚障害者用デジタル音声機器として開発した録音再生機ブランドです。機器によってDAISY 図書の再生・録音・制作などが行えます。
よむべえスマイル(※10) スキャナーのように本をセットすると、文字を音声で読み上げる読書機です。CD再生モードでは、音楽CDやデイジー図書の再生をすることができます。
 別途モニターを用意すれば、拡大読書機にもなります。
音声デイジー(※11) 音声のみのデイジー
テキストデイジー(※12) 音声のない、テキスト(文字)と画像の電子書籍
マルチメディアデイジー図書(※13) 音声と一緒に、テキストや画像を同時に見ることが出来るデジタル図書。 マルチメディアデイジー図書は、再生ソフトをインストールしたWindowsパソコン、再生アプリをインストールしたタブレット端末やスマートフォン、専用機器(プレクストーク)(※9)などで読むことができます。子供向けに「わいわい文庫(※14)」などがあります。
わいわい文庫(※14) 公益財団法人伊藤忠記念財団(※15)が製作した「マルチメディアデイジー図書」の愛称です。 ChattyBookExpressが付加されており、パソコン(Windows)にディスクを挿入するだけで自動的に起動します。ダウンロードサービスはありません。
公益財団法人伊藤忠記念財団(※15) 伊藤忠商事株式会社が、青少年健全育成を目的とした活動を行うために1974年に設立された公益財団法人です。
  本財団は、障害のある方に情報提供をする場合に限り、著作権者の許諾を得ずに公表された著作物の複製や公衆送信が認められています。
「サピエ図書館(※6)」でできること 個人で会員登録することにより、インターネットで直接、点字図書や録音図書を探して、ダウンロードして読むことができるようになります。小説、実用書、専門書など、様々な種類の図書があります。登録費用・利用料は無料です。なお、ダウンロードした音声デイジー等を利用するためには、プレクストークが必要です。
「サピエ図書館(※6)」会員登録について 会員登録するためには、「サピエ」加盟施設・団体の利用登録者であることが条件です。また、利用登録は、視覚障がいのある人や活字による読書が困難な人、ご本人のみとなります。(ご家族、ボランティア、支援者などは登録できません。)
 登録を希望する場合、直接、サピエのホームページで会員登録を行うか、豊川市中央図書館にお問い合わせください。中央図書館では、利用希望者からの相談に応じて、代理で個人登録を行うなどの支援をしています。
「サピエ図書館(※6)」でダウンロードした図書を読むための機器 スマートフォンやタブレット、パソコン、プレクストーク(専用再生機)、点字ディスプレイなどがあります。

※掲載順